レゲエが好きです。
世代的には雑誌『relax』のラヴァーズ・ロック特集の少し前からその道に足を踏み入れたラヴァーズ・ロック第2.5世代。
ラフ・トレードやトロージャンのコンピやオーバーヒートから出ていた日本版CDなんかと、イギリスの80年代ニューウェーブのレゲエ・ダブ感が相まみえて、好きになりました。
なので、アゲアゲではなくユルユルです。
なによりレゲエのいいなと思うポイントは、「66年のジャマイカが暑すぎたから」という誕生秘話。
今回は先にアップした”LOVERS ROCK” RELAX NOV.2001.からカバー曲を抜き出し、さらに厳選した15曲をプレイリストにまとめました。
カバーはレゲエの醍醐味、そんなのいいに決まってる。
ちなみに数えてみたところ、LP収録曲含めて36曲。
意外と少ない印象。
タイトルの「ADAPTED」は、レゲエのレコードのクレジットで、作詞作曲者の代わりに表記されている言葉。
これがカバー曲の目印で、「許諾済み」みたいな意味だと思うのですが、絶対原作者に許可なくカバーしてリリースしてたと思ってたんですが、サブスク化されているということは、ちゃんと許可取ってたんですね。
偏見でしたごめんなさい。
(下記楽曲紹介コメントは、リラックス誌面のキャプションをお届けします。)
プレイリスト “REGGAE DELIGHT 4” ADAPTED1
※このプレイリストを曲順通りに聞くためにはSpotifyプレミアムに登録する必要があります。
※一部の楽曲サブスク配信登録されておらず、抜けています
M1 | Emotion | 15 16 17 |
M2 | Too Late To Turn Back | Alton Ellis |
M3 | Blues Away | The Blackstones |
M4 | Lady Of Magic | Bunny Maloney |
M5 | Caught You In A Lie | Louisa Mark |
M6 | Let's Get It On | Ken Boothe |
M7 | Sitting In The Park | Freddie McGregor |
M8 | Everybody Plays The Fool | Chosen Few |
M9 | Sihouette | Janet Kay & Rico |
M10 | Don't Let It Go To Your Head | Black Harmony |
M11 | Groovy Situation | Derrick Harriott |
M12 | When I Think Of You | Ruddy Thomas |
M13 | Be Thankful | One Blood |
M14 | I Want To Be Free | Karen Dixon |
M15 | More Than I Can Say | June Lodge & Shortie The President |
収録曲をさらっと紹介
M1:Emotion / 15 16 17
ビージースのギブ兄弟によるサマンサ・サングのヒット・カヴァー。ディスティニーズ・チャイルドが『Survivor』でカヴァーしたのも記憶に新しい。女の子3人のコーラス・グループの歌もデニス・ボヴェルのダブも見事なラヴァーズの最高傑作。
M2:Too Late To Turn Back / Alton Ellis
アルトン・エリスはシンガーとしてのみならず、制作者としてもジャネット・ケイ「Lovin’ You」を手がけるなど無視できない存在だ。この作品は自身のレーベルからのコーネリアス・ブラザースのカヴァー。カップリング「Mr.Ska Beana」と共に必聴!
M3:Blues Away / The Blackstones
ジャクソンズの76年のヒット曲をイギリスの男性コーラス・グループがカヴァー。原曲の持った軽やかなイメージをそのままにラヴァーズならではの甘さもタップリのナイス・ラヴァーズ。カップリングのピュア・シルク・ヴァージョンも◎。
M4:Lady Of Magic / Bunny Maloney
メイズ(フランキー・ビヴァリー)のヒット曲をカヴァーした12インチ・ロング・ヴァージョン。トミー・マクックによるフルートが素晴らしい。マロニーはムーディスクとその系列に多くの録音があり、それらもソウル感覚に溢れていて聴き応え十分。
M5:Caught You In A Lie / Louisa Mark
全てはこの曲から始まった! 75年発表の、当時14歳だったルイーザのシングル。曲はロバート・パーカー「Lie」のカヴァー。バックはマトゥンビ。この曲のヒットにより、以降、ラヴァーズ・ロック・スタイルの曲が多く制作されるようになったのだ。
M6:Let’s Get It On / Ken Boothe
ジャマイカで60年代から活躍するシンガーが74年にロイド・チャーマーズの制作でトロージャンよりリリースしたアルバム。あまり知られていないが、表題曲のマーヴィン・ゲイやテンプスのカヴァーなど、ケンのソウル節が満開の傑作。
M7:Sitting In The Park / Freddie McGregor
ビリー・スチュワートがオリジナルの有名曲のカヴァー。制作はジャマイカのナイニー・ジ・オブザーヴァー。リズム自体はレゲエそのものだが、フレディが歌うとソウルフルでラヴァーズ・テイストになるから不思議だ。80年前後の傑作12インチ。
M8:Everybody Plays The Fool / Chosen Few
表題曲は米のソウル・グループ、メイン・イングリーディエントのカヴァー。チョーズン・フューはデリック・ハリオットの制作で数多くの作品を発表しているが、ジャマイカ産ながらデリックのソウル感覚を巧く活かした甘い作品を多く残している。
M9:Sihouette / Janet Kay & Rico
デニス・ブラウンの名唱で知られる同曲をジャネット・ケイが歌い、そこに大きくリコのトロンボーンをフィーチャーした12インチ。B面にはヴェテランDJ、プリンス・ジャズボのDJ入りヴァージョンが用意されている。これまたクレム・ブシェイの制作。
M10:Don’t Let It Go To Your Head / Black Harmony
UKのガールズ・コーラス・グループによるギャンブル=ハフ曲のカヴァー・シングル。原曲よりテンポを上げ、切ないメロディの魅力は残したままダンサブルな仕上がりに。ポップに跳ねるリズムからは想像できないカオスのようなダブ処理も素晴らしい。
M11:Groovy Situation / Derrick Harriott
50年代末の少年時代からジャマイカで歌っているデリック・ハリオットはソウルに強い影響を受けたシンガーで、プロデューサーとしてもソウルフルな作品を発表している。このジーン・チャンドラーの曲のカヴァーは70年のシングル。
M12:When I Think Of You / Ruddy Thomas
何と70年代のティーン・アイドル、レイフ・ギャレットのカヴァー。このカヴァー・ヴァージョンはディーン・フレイザーが手がけたもので、夏の日のロマンスを歌ったスウィート・チューン。次に登場するルディのアルバムにはなぜか未収録の名曲。
M13:Be Thankful / One Blood
ロビンソン5兄弟からなるファミリー・グループによる、ソウル・ファンにもお馴染みのウィリアム・デヴォーンの有名曲カヴァー。歌からつながるダブでのチープなチャイムも可愛い。カップリングの「Ebony Eyes」もかなりスウィート。
M14:I Want To Be Free / Karen Dixon
デニス・ウィリアムスのヒット曲のカヴァーで、リリースは80年代初頭。原曲のよさを活かしたシンプルなアレンジによる女性ラヴァーズもの。リリース元のネヴィル・キングは80年代から数多くの歌ものレゲエを手がけ、UKレゲエ・シーンを支えた。
M15:More Than I Can Say / June Lodge & Shortie The President
レオ・セイヤーの「星影のバラード」カヴァー(オリジナルはボビー・ヴィーだが、ここでのお手本はレオ・セイヤーの方)。デビュー・アルバム収録の清涼感溢れる曲に後半DJをつなげたヤード・スタイルのシングル。嫌味の無いショーティのDJも楽しい。
この記事を書いた人
Gimme Lil Mo' (ギミリルモ)
地方在住の40代会社員。4人家族。しし座・A型。
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